MRI検査

 MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略です。強力な磁力を利用し、体内の水素原子の核からの信号を得て、体内の断面像を得る撮影方法です。検出する信号の種類によって、T1強調画像とT2強調画像が存在します。脂肪や造影剤などが白く、水や血液などが黒く描写されるのがT1強調画像で、水、血液、脂肪などが白く、石灰化や繊維組織などが黒く描写されるのがT2強調画像です。

 当検査センターでは、1.5テスラのMRIを採用しています。テスラとは磁力の大きさを表す単位で、現在臨床使用されているMRIは0.2から3.0テスラまで存在します。磁力が大きいほど、短時間でより精細かつ高コントラストの画像を得ることができます。

 CT検査と比べて、放射線被爆がなく、軟部組織のコントラストが精細で、骨に囲まれた部位の描写に優れます。欠点はマイクロチップなどの金属製品により画像が乱れること、CT検査に比べて検査時間が長く、骨の描写に劣ることです。

MRI検査